藪の眼には涙もでない

藪医者ヤブーのブログ 健康に関すること。独り言。 患者さんの話はフィクションです。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」(2009年)12月8日(火曜日)貳より転載


台湾の日本代表=齋藤氏更迭は日本外交の敗北ではないのか?
  今井新代表は「宮本北京大使の同級生」だから「日本は台湾重視」だって
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 8日付け各紙は駐台湾日本代表(交流協会代表=事実上の日本大使)が齋藤正樹氏から今井正氏に交代することを論評抜きで報じている。

 背景にあるのは五月に齋藤代表が嘉義大学でおこなわれたシンポジウムの席上「台湾の国際的地位は未定」と日本政府の所見をのべたことに対して、馬英九総統が強く反発し、面会拒否を続けたことによる。
暗黙の大使更迭要求ともとれた。

 台湾は日本がサンフランシスコ講和条約で放棄したが、帰属は未定であり、現在の中華民国なる存在は国際法上、合法性はない。
蒋介石が台湾へ逃げ込んだあとに「中華民国」の領土として既成事実化したもの。つまり日本の外交解釈に厳密に従えば、齋藤代表の見解が正しいのである。

 ところが日本外務省はなんと馬の暗黙の辞任要求に屈服するかのように、齋藤氏の更迭をきめ、新しい台湾代表に今井正(前沖縄担当大使)を送り込むことを内定、すでに12月2日の時点で台湾各紙が伝えていた。

 曰く「今井氏は宮本雄二駐北京大使の同期生であり、いかに日本が台湾を重視しているかの現れである。たしかに今井氏は両岸関係に詳しくないが、日台関係の修復に前向きであり、日本の高層の台湾重視を反映している。なぜなら今井氏はイスラエル、マレーシア大使を歴任し、南アジア通だから」(連合報、12月5日)。

 曰く。「齋藤代表の“離任”は日本の善意の現れ。過去十年きわめて友好的だった日台関係が停滞する失言をなした齋藤氏にかわって今井氏が台湾に赴任するのは日本が正常化をのぞむ証拠である」(中国時報、12月3日付け)。

 こうした解釈は“お笑い草”と言って良いだろう。
 筆者が十月に北京に滞在した折、何人かの事情通に聞くと、宮本大使の現地での評判は最悪に近かった。そんなことより、台湾が北京におもねっている心理が見え隠れする論評、この分析は台湾が北京に遜っている心理を如実に物語る。
また同時に日本の外務省が台湾の要求を呑んだことは、外交的敗北ではないのか?
  ◎
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(読者の声1)いま出ている『正論』1月号の巻頭に掲載された金美齢氏の慟哭の一文『私はなぜ日本国民となったのか』を手にとり目頭が熱くなりました。
理知的な筆致ですが、激しい情動を抑えて筆が運ばれています。
本年9月日本に帰化した気持ちを切々と綴った文脈を追いながら、この一文は読者よりも誰よりも亡き夫周英明氏に宛てられ捧げられていると感得しました。
その掉尾に次のようにあります。

周英明が愛し、終生その行く末を気にした台湾と日本の二つの祖国。「中華民国には近寄りたくない。嫌だ」と言った彼は、日本人として最前線に立つことに決めた私と、きっと同じ道を歩んでくれたに違いない。

言うまでもなく周英明氏がもっとも愛したのは金美齢氏です。
金氏は周氏に「生前同様私の行動を見守っていてほしい。同じ道を歩きましょう」と呼び掛けているのです。金氏は、台湾が無念にも国民党の馬英九政権のもとで中国のブラックホールに吸い込まれるポイント・オブ・ノーリターンを過ぎてしまい、今こそ日本が最前線に立った、だから日本に帰化したと述べています。
戦前、金氏も周氏も日本人でした。
戦後中華民国籍となりましたが、蒋介石政権の横暴非道に怒り、中華民国籍を棄て、反政府運動に挺身しました。
蒋経国の死亡で副総統から総統となった李登輝氏は、直接選挙による台湾国民の信任を経て、実に巧みに民主化と台湾化を進め、反政府運動をしていた人々の名誉を回復し帰国を許しました。
本省人の陳水扁が李氏の後を襲うに至って、台湾が台湾人の台湾人による台湾人のための民主主義国家となる可能性が高まりました。
しかし陳水扁の経済政策の失敗から台湾の民意は外省人(中国人)のためだけにある国民党を選択し、その選択は金美齢氏に故国が台湾人の自決国家となることの不可能性を悟らせたのでした。
それは‘90年代から2000年代前半にかけて台湾に射していた台湾人による自治政府実現への燭光が消え失せた瞬間でした。もうその光は二度と戻ってこないことを金氏は一人孤独に悟ったのでした。

ことしの「憂国忌」で西部邁氏は日本人への絶望感を三島由紀夫に託して、以下のように熱く語っていました。

あの時、三島は本当に絶望していたのではないのか。何に絶望していたかというと、本当は日本人に絶望していたんじゃないのか。あれからもう39年経った。日本にまったく希望が無いとは言わないが、39年経ったというすさまじい時間の持続を考えたら、我々がどれほど深々と砂漠の中に足を突っ込んでいるかを考えたら、そこでなお且つ物を言うとしたら、日本人にはほとんど一切希望を持つことはできないと言い、この社会はどうしようもない大脳震盪を起こし、周章狼狽、呆然自失に陥るだろうと、にこやかに言う。ある程度の覚悟と認識をもって、ある程度責任ある行動をとろうとするなら、ほぼ負けを覚悟してでないとできない。頑張ればいいことがあるだろうなんて生易しい状況ではない。負けを覚悟しなければ物を言う気がしない。勝つだろうなんて希望は何処にもない。事態はそこまで来ている。

金美齢氏の心中は、まさにこの西部氏の慨嘆の「三島」を「金美齢」に、「日本人」を「台湾人」に置き換えたものでしょう。
金氏のすさまじさは、三島由紀夫同様、実際に行動を起こしたことです。台湾人として被っていた殻が腐り始めたと見るや、すぐさまその殻を自ら切り裂いて、「最前線」と見なした日本に帰化したのです。
深い絶望の淵に虚しく遊弋することを肯んじ得ず、「なんの希望もない」と思いながらも老躯に鞭打って(失礼!)、果敢な行動に打って出たのです。その心根は若武者のように雄々しく直勁です。
金氏の悲痛な慟哭の叫びが台湾に届いたかのように、貴速報(貴誌、12月8日付け)の通り、彼の地の統一地方選挙で民進党は実質的な勝利を得て頽勢を止め、一方国民党の地盤は崩落しボスの馬は支持率を急落させました。
つらつら彼我の状況を見て思い巡らしますと、「最前線」と位置付けられた日本こそ、「金美齢」なる人物が現れなければ台湾より先に熔けてしまい、その歴史、文化、伝統を失ってしまいそうです。
  (有楽生)


(宮崎正弘のコメント)先週末、台湾で蔡昆燦氏にお目にかかりました。席上、上のことに言及され、「哀しいな」の一言が感想でした。
 小生の金さんの著作への書評は下記にあります。
 http://miyazaki.xii.jp/column/index.html
  ♪
(読者の声2)台湾政治情況、よく分かります。
ところで馬英九総統は選挙前から激ヤセとのことですが、その昔、川島正二郎が「やはり野に置け蓮華草」と荒船清十郎を称しておりましたが、所詮は「英語秘書」なのでしょうか。
それにしても二重苦三重苦であるはずなのに我がハトポッポは痩せた様子すら感じられませんが、鈍感、図太い、無恥、無関心、無責任・・・。
嗚呼、形容詞なし。
  (KH生、埼玉)

(宮崎正弘のコメント)蒋経国の通訳だった馬英九にしてみれば、相手の言葉の勢いなどからも繊細なニュアンスをかぎ取る能力がある筈ですね。
 ところで馬総統、あの痩せ方は異常です。一説に11キロ痩せた由です。そうそう、小生、台湾滞在中、日本の各紙の論説委員も台北に来ていました。8日の各紙(日経、産経、読売)の馬英九会見記が、それですね。

  ♪
(読者の声3)台湾「聯合報」(12月7日)の世論調査で蔡英文の満意度が43%、馬英九が33%と初めて逆転した、と伝えています。
国民党敗北は44%が党中央の執政なまずさ、政策の不適切、そして馬英九への不満が原因と答えていました。それでも馬英九は「選挙の結果、国民党の大陸政策は国民多数の支持を得た」と称して、ECFA調印など予定通り進めると発言しています。無能というより無知、白痴です。
   (KS生、在台湾)

(宮崎正弘のコメント)月末に北京から陳雲林が再度、台湾を訪問するようですが、またもや流血騒ぎになりそうですね。
 馬のすすめる統一市場、自由貿易協定に国民の多くが反対しているのですから。


   ♪
(読者の声4)台湾の県知事選挙は民進党が一増とは云え、得票数が大きく伸びていますので台湾人が目覚めだしたのではないか、と大いなる喜びを感じています。
台湾の知人も得票数は半分まで快復した、と喜びの電話を寄越してきました。
ともかく良心を持ち、和歌が詠める日本人と台湾人は『左脳思考』、和歌が詠めないで「欲望最高、道徳最低」の『右脳思考』のシナ人とは、所詮『水と油』で交じり合えない仲です。
早く政権を奪取しないと台湾人の未来はない、等と台湾人の更なる奮起を促しています。
(北九州素浪人)


(宮崎正弘のコメント)一言で可能性を言えば、国民党の本土派と外省人派閥との分裂がキィでしょう。舞台裏の動きはあるようですが。。。



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