藪の眼には涙もでない

藪医者ヤブーのブログ 健康に関すること。独り言。 患者さんの話はフィクションです。

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SSRIと骨粗しょう症


SSRIs and Osteoporosis

 最近発表された研究で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の服用により骨粗鬆症発症リスクが増加する可能性が示唆されている。 骨にはセロトニン受容体が存在することから、SSRIと骨粗鬆症の関係は生物学的に妥当と考えられ、SSRIを投与したマウスでは骨量の低下が見られている1。

【日本語版コメント1274~SSRI/骨折リスク】
カナダの研究チームは、最近SSRIが骨粗鬆症患者の脆弱性骨折のリスクを2.1倍高めるとする研究結果を発表した。 これに対してFDA,EMEA,厚労省等は未対応(2008.1.15現在)。

 →詳細は参考資料●MLリソース:抗うつ剤に纏めた。

【要約】
・最近の研究で、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の服用により骨粗鬆症を発症するリスクが増加する可能性が示唆されている。
・現時点では、SSRIまたは抑うつそのものが骨粗鬆症を引き起こすかどうかは明らかでない。
・65歳未満のSSRI服用患者が定期的に骨密度検査を受けるべきかどうかについては、未だ結論に至っていない。



 かなり前にこのブログで、抗鬱剤を服用していて骨が弱くなった方がいるかどうか、を訪ねたことがある。
 ある患者さんが、整形外科の先生に「パキシルを飲んでいると骨が折れる」と言われた為だ。

 最近ある講習会で「抗鬱剤のテトラミドは線虫の寿命を伸ばした。SSRIは骨芽細胞のレセプターに作用して骨を弱くするかも?」という話を聴いた。
 そこですこし調べてみたら、いくつかSSRIが骨粗しょう症の危険性を高める、という記載が見つかった。
 上に掲げたのは、マウスの実験でSSRIの投与で骨量の低下が見られたとある。

 人間おいても、カナダの研究でSSRIは骨折の危険性を2倍高め、三環系の抗鬱剤は1.2倍しか高めないというのもあった。

 このブログに、ある患者さんのお母様が、長年うつ病を患って抗鬱剤を飲んでいたが、骨量の検査をしたら同世代の中では多い方であったと言う書き込みをしてくれた方もいるが、ひょっとしたらSSRIではなく、古いタイプの抗鬱剤を飲んでいたためかもしれない。

 しかしうつ病にあっては、活動性が低下するので、そうすれば骨量自体も減少する筈である。そうであれば、うつ病の治療はした方が骨粗しょう症の進行は抑えられるはずだ。

 患者さんを治療する場合は、常に利点と危険性のバランスを見ながら行わなければならないが、ともかくこれからSSRIを使用する場合には、骨粗しょう症のことも頭の片隅に入れておこうと思う。

 ところで、三環系の抗鬱剤は、従来から難治性の痛みに関する治療にも用いられ来たが、骨粗しょう症の痛みにも効く場合がある。まあこれにも、別の副作用が出やすいという難点があるが・・・。


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