2008年04月11日 13:35
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 4月10日(木曜日)弐
通巻第2151号
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中国の五輪難題は、すでに次の人事確執に収斂しつつある
北京五輪後、責任転嫁の主導権争いが爆発するだろう
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上海株式は絶頂から44%もの暴落を記録している。
チベット争乱の影で、もっと深刻なのは中国経済の失速なのである。
昨年10月16日が上海株のピークだった。指数は6092.05−
昨日(4月9日)のそれは3413.9。じつに44%もの暴落。4月9日一日だけでも5・5%の下落を記録した。
北京五輪の責任者は習近平。なにしろ太子党のボスであり、江沢民の庇護を受け、上海派を代弁する。
胡錦濤が後継を託したかった李克強をだしぬいて国家副主席にも就いた。
浙江省書記から上海市書記、そして政治局常務委員へと三階級特進。さらには四年後に党大会で胡錦濤のあとを襲うという設定されたコースに乗った。
はずだった。
そのために栄耀栄華の北京五輪を大成功せねばなるまいと、その首座に輝いた(共産党五輪責任者)。
途端に雲行きが怪しくなり、チベットで抗議活動がおこった。当局は血の弾圧で対応し、多くのチベット人が虐殺され、聖火リレーは世界各地で寸断された。
「開会式ボイコット」はいまや西側の合い言葉となった。
サンフランシスコの聖火リレー(日本時間10日午前六時頃)、第一走者が点火して倉庫に隠れ、そのまま装甲車のようなクルマに乗ってドロンしてしまった。コースは突如変更され、隠密作戦。
だれの見物のいない道路をときどきバスから降りて走り、またバスに乗って雲隠れという醜態。
沿道の見物人もあっけにとられるという不名誉な仕儀となった。中国のメンツは丸つぶれである。
五輪前に聖火リレーの寸断、開会式は西側から殆ど出席がない。五輪会場は合計200万人の私服も動員されて警備に当たり、北京市は警察国家となる。
習近平は、責任を北京オリンピック委員会の劉棋におっかぶせるであろう。
▲北京五輪で景気は上向く筈ではなかったのか?
経済失速の責任は?
北京五輪をまたずに経済の失速が明確に始まっている。
責任をかぶるのは温家宝首相だろう。
すでに温家宝首相の失脚は時間の問題であり、降板が予定されていると北京の情報筋は推測している。
なぜなら温家宝は金銭スキャンダルの絶えなかい夫人と、形式的な離婚をしたが、「前夫人」は、いまも、「平安保険」との異常な癒着状態にあり、息子の陳松(ビジネスネーム)は、ありとあらゆるインサイダー取引や腐敗スキャンダルの影にでてくるからだ。
副首相は四人いる。実力者は王岐山(北京前市長代理)だが、広東からきた野心家の張徳江らが虎視眈々と次のポストを狙っていて、遠く重慶にとばされた薄キ来や、ライジングスター王洋(広東省書記)らも、そのつぎを狙っている。
北京五輪直後から、中国は人事をめぐる熾烈な権力闘争に陥るだろう。
以上転記
北京オリンピックの失敗を、「日本の責任だ!」と言われることだけは無いように祈ります。
日本政府を見ていると、泥棒に追い銭を続け、泥舟にしがみ付いたままで、また国民に付けを回しそうですね。
政府がいくら駄目でも、日本国民はチベット大虐殺に断固抗議していることは、宇宙から観ればはっきり分かるのですが・・・。
早く最低限の挨拶程度の付き合いしかない関係に戻りたいものです。
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