死につつある実学

2007年03月19日 21:35

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 今日は何を血迷って参加したのか自分でもよく分からないが、自治医科大学での「産業医学研修会」の最終日であった。
 いままでの講義中何度も睡眠発作、脱力発作に襲われ意識を失ったが、最終日のためか本日はほぼ全部聞いていた。
 県の医師会に申請すれば、多分「産業医」とやらになれるだろう。実際に私が産業医として活躍する可能性はほぼ「0」に近いけれどね。
 それでも今回は思い切って参加して良かったと思う。臨床医の先生の講義もいくつかあり、すぐに役立つこともあった。
 だがやはり、日本経済を支えている大会社で産業医として働いている先生方の視点が面白かった。
 彼らの講義を聴くと、日本の大企業の中で共同体がいかに壊れつつあり、人間交際の実学が失われて来ているかが分かる。そしてその中で会社組織と労働者の双方を支えるために、歯軋りをしながら苦労し続けている先生方の姿が見えた。

 最後の講義で野見山名誉教授が、何度も「ここは日本だから出来るんです。」というような言葉を繰り返された。
 教授の話では、アメリカの産業医は物凄く優秀なのだという。医師免許を取ってから3年間大学院に入り、1年間の講義、その後1年間の実地研修、そして最後の1年で卒業論文をまとめ、やっと産業医の資格試験を受けられるそうだ。であるから当然数が少ない。したがって物凄い大企業に勤め、お金になることしかしないようだ。
 アメリカでは大企業の社員は優遇されるが、中小企業の職員の健康はあまり省みられない。しかしそれに比して日本では、小規模の事業所でも健康診断がきちんと行われている。こんな国は世界で日本だけであると強調された。

 しかしその日本の医療保健システムも、世界規模で買収合戦が激化している保険業界の影響か、風前の灯となっている。

 図書館を出る時、日本の良さを強調された教授に偶然であったので、「学生時代を思い出して楽しかったです。有難うございました。」とお礼の言葉を告げたところ、「ああ君か、思い出しました。今何しているの?講義大変だったでしょう。」とかえって労いの言葉を言われてしまった。(昨日はやはり認識されていなかったんだ

 人間交際の実学をもっと早く身に着けていたなら、ヤブーの人生も違ったものになっていたかもしれない。
 そう思いつつ日暮れの母校を後にした。
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本日の研修弁当

2007年03月19日 21:10

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 本日は先月から数えれば7回目、今月に入って連続4日間の研修の最終日であった。
 本日の弁当の包み紙にはという文字が入っていた。(微かでも、見えなくても


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 中を開けると、赤飯の弁当であった。研修の最終日だからか、一寸した労いのつもりでの心づくしの演出であろう。
 今日の弁当は確かに美味しかった。
 ほら、海老や湯葉、かまぼこ、桜のような人参もあり、春のようでしょう。
 ここは確かに日本であり、日本に生まれて本当に良かった。
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