トイレ掃除のその後

2005年11月03日 12:31

 ヤブーのトイレ掃除も三週間の山を越え一ヶ月も過ぎた。
 例の患者さんも続けているようだが、まだ素手で行えずブラシを使っているようだ。仕事の件も難航している。
 ところでこのトイレ掃除は、イエローハットの創業者で現相談役鍵山秀三郎氏が伝道している運動でもある。先日私の両親を訪ねたら、NHKで「日本を美しくする会」の放送があったと聞かされた。何でも200人だかの部下を持っていた暴走族の親分の変身振りを取り上げていたそうだ。
 インターネットで調べてみると、なるほどやはり他人様が使うトイレを素手で綺麗に隈なく磨いているようである。
 実は私の85才と76才の父母も、シルバーセンターとやらで公園のトイレ掃除をしている。頭の天辺から足の先まで全身の具合が悪いといいながら、よくまああんな汚れたトイレを掃除できるものだと感心する。時たま高校生ぐらいの若者で「そんなに綺麗にするんだ」と驚いていくものもいるようだ。私や兄の子供ら、つまり孫に僅かばかりの小遣いを呉れるのを楽しみしてがんばっているのだろうか。
 実際に観てないから分からないが、番組で取り上げられた暴走族の親分は、恐らくエネルギーがあり過ぎたのだろうし、200人の部下を統率するというだけの力量と言うものはなかなかのものである。多分そのエネルギーをうまくコントロールする方法と志がなかっただけなのだろう。縁があれば十分に変身する素質がある若者だったのだと思う。
 私の患者さんは少々エネルギーが足りない。良くも悪くも覇気がない若者を治療するのには毎度ながら難儀する。
 ヤブーもそろそろクリニックのトイレでも掃除してみようかと思う。

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自転車から一輪車へ

2005年11月03日 10:04

 ヤブーのクリニックは自転車操業であることはすでに述べた。これは日銭と保険収入で借金を返しながら、やっとこさ職員に給料を払いその残りで糊口を凌ぐという事業パターンである。日本の大部分の中小企業もおそらくそうであろう。
 
 ところが先日事務長が顔を青くして私に告げたのである。
 「先生、ついに赤信号が点滅しました。」
 顔が青いのに「赤信号」とはこれいかにと問うと、なんと月々の薬屋さんへの支払いより貯金残高が減ったそうな。

 な、なんということじゃ。私は朝は納豆とご飯。昼はコンビに弁当。夜はビールとスルメ。と規則正しい健康的な倹約食生活をしていて、車はベンツでもBMWでもなく、ゴルフもパチンコもせず、女性は妻にさえ指一本触れていないのに何故お金が減り続けるのか。

 これでは自転車よりも危ない一輪車操業で、いよいよ嫌いな銀行か危ないサラ金から借金をしなければならないと、熟睡しながら無意識のうちに考えた。

 朝の新聞を見て理由がわかった。開業医の黒字月225万円だとかと社会保険庁が発表していたのだ。民間病院も黒字であるが、国立病院は赤字だそうな。平均200万以上の黒字がよもや本当であれば、それ以上稼いでいてヤブーのところのように青息吐息の開業医もあるだろう。きっと他の開業医が稼いでいる分、私の取り分は減っているに違いない。

 なるほど一輪車操業になった理由がわかったが対策はない。職員も少数精鋭でこれ以上減らすわけにはいかないし、心療内科の患者さんは時間的には半分ボランティアみたいなところがあるが、むげに断れないし・・・。そうか医者を首にすればいいか!て、俺じゃないか。
考えても結論は出ない。

 まあ、今までどおり潰れるまではやるか。皆様私のクリニックが潰れるまでは、来年は来ませんぞ。来院してクリニックが消えていたらその時は許してください。

 しかし何だな、この社会保険庁の発表といい、いつものサラリーマンの年収との比較といい、診療報酬を下げるためにする「アドバルーン」記事は少々不快ではある。

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