以前ヤブーのところに「咳が出る」とやって来た患者さんがいる。
熱もないし、痰も出ない。レントゲンでも異常が無いので、燥痰に
効く麦門冬湯(バクモンドウトウ)という漢方を処方した。
数日後だいぶよくなったが、もう少し薬が欲しいと再診された。

それじゃ同じ薬を出しますといって、診察を終わろうとしたら、
「粉薬は飲みにくいので粒にして下さい」と言われてしまった。
効いてきたのならそれを続ければ良いのにと思いつつ、西洋薬の
咳止めを処方した。

その後で、昔ヤブーがあちこちの病院や診療所で知り合った何人かの
人々を思い出した。
ある診療所の事務をやっていた男性は、「私は健康に良いとなれば
どんなにまずいものでも平気なんです」といっていたし、別の病院
の某看護士はタバコをくわえながら、「私は肌に良いのなら、どんなに不味くても平気」と酸っぱいビタミンCの原末を震えながら舐めていた。内心、それならまずタバコを止めろよと思いつつ、初心だったヤブーは恐る恐る眺めていた。

あの時の人たちもヤブーと同様に年をとったろうが、今も信念は変わっていないのだろうか。
ヤブーも「我も人なり、彼も人なり」と自分を実験材料に色々なものを試したが、麦門冬湯は決して不味いほうではなく、漢方の中ではむしろ飲みやすいものだ。

人間は色々である。


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【2005/10/06 17:28】 | 雑感 トラックバック(0) |


s-fukami
私、都内在住の深見と申します。
彼女がウィルス性咽頭炎になったらしく病状・対策を調べているうちにブログへ辿り着きました。
1週間くらい前に風邪をひきました。
3日程で熱は下がったものの喉に激痛がのこり、内科で血液検査したところ白血球が1万以上という結果が出ました。
耳鼻科を勧められたので行ってみました。
そこでウィルス性咽頭炎と診断されました。
耳鼻科では点滴を実施。→症状に変化なし。
ネットで調べたところ塩水でのうがいが効果的とあったものですから試してみると一時的に痛みは緩和。
しかしながら始めた時だけで今はいくらうがいしても効果なし。
現在、日本赤十字医療センターへ行くことを検討してます。
ただし平日の午前中しか受付を行っていない為、なかなか不便です。
何か個人で出来て痛みを和らげる方法があれば教えていただけないでしょうか?
今、亜鉛ドロップを試してみようと思ってます。


ヤブー(管理人)
深見様
それは痛くて大変ですね。実際の所見を拝見していないので、ネットでの診断や処方は難しいことです。(本来してはいけない)
私が自分で白血球が1万以上あり、好中球の分画が多いのであれば、もちろん抗生剤は飲みますね。あとはダーゼンとかレフトーゼなんかも飲むかもしれません。トランサミンなんかも処方されましたか。漢方だと小柴胡湯加桔梗石膏か桔梗石膏、桔梗湯などを飲むと思います。
亜鉛ドロップは昔なめましたが、個人的にはあまり効かなかった印象があります。人によっては効くかも知れませんが、私には浅田飴の方がましかもしれません。人差し指と親指の間の合谷とうつぼをもんでいると痛みが多少軽くなるかもしれません。私の患者さんにはアロマのメンソールやユーカリを塗ったり、吸入する人もいますね。昔の人だったら長ネギを巻きつけると言う方法もありますね。梅生番茶もいいかもしれません。
いづれ自然に治るので、お金のあまり掛からない方法で気を紛らわすのがいいんじゃないでしょうか。
あまり役に立てなくてすみません。



s-fukami
深見です。

アドバイスありがとうございます。

そうですね。確かにネットでの診断や処方は誤情報等の危険性ありですよね。

浅田飴ですかぁ試してみます!

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PSVT(発作性上室性頻拍)という病気がある。
この病気の症状としては、突如として1分間に150以上の規則正しい頻脈になり動悸を感じ、突然正常に回復するというエピソードを繰り返す。ただちに命の危険は無いものの,胸苦しさやめまいを伴い,やがて手足が冷えてきて顔面蒼白になり,更にひどくなると意識が遠のいたり吐き気を催したりする。

パニック障害の患者さんの中に、まれにこの病気が合併している人がいる。急な動悸が起これば、死への恐怖が伴いパニック発作も起こしても不思議は無い。ただ、パニック障害とこの病気が併発することもあり、その場合PSVTが完治してもパニック発作がおきることもある。

PSVTの治療としては、従来ワソランなどの医薬品を用いたりしていたが、最近はカテーテル・アブレーションという治療法が完全に治すことが出来るのでよく行われる。これは特殊な管(カテーテル)を鼠蹊部(脚の付根)などから血管を通じて心臓の内部にまで到達させ,頻脈の原因になっている副伝導路を高周波で焼き切る治療法で、90パーセント以上の人に有効とされる。

以前ヤブーのパニック障害の患者さんで、やはりこのPSVTをもった方がいた。その方は遠く離れた実家のお母さんの病気が心配で、色々ストレスが多かった。ストレスは交感神経の緊張をもたらすから、不整脈を悪化させることがよくある。あまりに頻脈発作を起こすので、念のためにホルター心電計を行ったら、PSVTが見つかったのだ。大学病院に紹介したところ、やはりアブレーションを勧められた。

ところがやがてお母さんの病気が落ち着くと、ぴたりとPSVTの発作は起きなくなった。「発作が出なくなったんですが、やはりアブレーションを受けたほうがいいんでしょうか」と訊かれたたので、ヤブーはしばし考えてから、「また出るようになったら考えれば良いんじゃない」と答えた。後で知人の循環器専門の先生に質問したら、やはり同じ答えだったので、当分は受けなくても大丈夫だろう。


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【2005/10/06 13:12】 | 循環器 トラックバック(0) |