藪の眼には涙もでない

藪医者ヤブーのブログ 健康に関すること。独り言。 患者さんの話はフィクションです。

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パニック症?

 昨日半年以上前からめまい感が続くという患者さんがみえた。

 お話を聞くと、過換気や手のしびれ、動悸、不安感もあるという。

 最初は2年前に運転中に感じ、近医に行き過換気症候群と言われたようだ。

 その後しばらくは強い発作はなかったが、昨年末から胃腸炎になったりご家族の病気などでストレスが増えた。

 そして今年になってから、毎日不安定な状態が続いている。

 パニック症は、甲状腺機能亢進症や低下症、貧血、低血糖などでも起きるので型通りの診察をした。

 通常はSSRIと心身安定剤を用いて治療するが、この患者さん出来れば西洋薬を用いたくないというので、

 まず加味逍遥散ともう一種類の漢方薬を併用してみることにした。

 呼吸法などはすでにご自分で行っているようだが、何とか落ち着くといいですね。
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パキシルの副作用情報

 ここ最近パキシの副作用の情報が増加しておりますので、最新の薬剤情報をホームページに載せておきました。心配性の方は、マイナスの情報を見ると暗示に掛かって副作用が出やすいのでご注意ください。 SSRIでは、8月ころにパニック障害に対して適応がある、「ゾロフト」が日本でも保険で使用可能になる予定です。

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パニック障害のぶり返し2

 今日は目が覚めたときにすでに長男は登校した後であった。ここ2,3日の認知症を押しての無理な勉強がたたったのか寝過ごしてしまった。3日坊主の散歩も庭で15分ほど軽く走ってごまかした。
 サクランボの実もだいぶよく色づき何個か食べてながらのジョグであった。バカ犬子はこの実が自分の小屋の屋根に落ちる音が怖くてパニックになる。したがって最近は鶏小屋の下に潜り込んで寝ている。
 昨日北関東の隣県から通院されているパニック障害の患者さんがみえたが、この方は最近かなり調子がよく東京にも何度か出かけて、好物のイタリア料理を食べても吐いたりしなくなったとのことである。秋か来春には縁談もまとまる可能性があるようなので、来年に入ったらパキシルの減量を予定することにした。
 一方今日は一年ぶりくらいの隣県のパニック障害の方がみえた。何でも調子がよく自分で服薬を中止していたのであるが、4月にお子さんの入学式で、ご本人言うところの「貧血」つまりパニック発作を起こされてから不安定な状態が続くということであった。
 パニック発作を起こすシステムは生物にもともと組み込まれているのであるから、パニック発作は別に起こしても不思議はないのである。ただ不必要なときにあまり頻回に起こすと困るだけだ。
 まあぶり返しは普通のことでそのうち収まりますから、暫くはパキシルを続けましょう。不安でも普通に生活をしてくださいといって診療を終える。
 発作がない状態が2年くらい続いてからパキシルを中止した方がよいとも言われているが、この方は自分の判断で中止して1年も安定していたのだから、大雑把でも大丈夫であろう。
 我が家のバカ犬子も鶏に突かれたり、サクランボの実の音でパニックになり吠えるが、それが無くなると日がな一日昼寝をしている。出来れば人間も必要な時にはハラハラ困り、それが過ぎたらすっかり忘れるバカ犬子の様にありたいものだ。
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パニック障害のぶり返し

 先日安定していたのに、パニック障害が不安定になった患者さんのことを少し書いた。
 パニック障害からの回復の過程において、「ぶり返し」は避けられない。これはよくなっていくほど生じやすいとされる。
 ぶり返しの理由の一つは、ストレス耐性の閾値を越えるレベルの生活に入ることによる。だから進歩と共に耐性閾値を越え「ぶり返し」が起こりうることは覚悟しておいたほうがよい。
 このことを忘れると、元の自動的不安サイクルに陥ることがあるので注意が必要だ。
 「パニック・ディスオーダー入門」という本には、ぶり返しこそが成長への達成過程であり忍耐の時と書かれている。

 ●ストレスを切り離しなさい
 ●ストレスを自分はどのように考えているのか気付きなさい
 ●ストレスに関連した問題を解決しなさい
 ●不安を生み出す考えを捨てなさい
 ●「ぶり返し」は起きたままに放置しておきなさい
 ●瞑想や呼吸法を続けなさい
 ●自分の考えでもって取り組みを続けなさい

ようはぶり返しに悩んではいけない。あるがまま受け入れ、マインドフルな態度で基本に返るのである。

 問題は常に成長の源である。


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森昌子がパニック障害?


「パニック障害だった」 森昌子 著書で告白
 6月7日に「バラ色の未来」で再デビューする歌手、森昌子(47)が、きょう15日発売の自伝本「明日へ」(幻冬舎、1260円)で、「過換気症候群」と呼ばれる一種のパニック障害を患っていたことを告白している。
 ストレスや不安などから突発的に呼吸困難を来たす病気で、昨年2月に自宅で倒れて緊急入院し、「自殺未遂」と騒がれた件は、この発作が原因だったと説明。
 さらに、医師から最低でもあと2、3日は入院が必要と言われたにもかかわらず、翌日、記者会見で病状を説明し終えた元夫で歌手の森進一(58)から「明日、退院しろ」と命じられたことも暴露している。
 その理由は、ハワイで友人とゴルフを楽しむ約束をしていた進一が、入院中の妻を放ってハワイに行くと、マスコミから悪者扱いされる恐れがあったため、などとしている。さらに、進一の態度に殺気めいたものを感じて、退院を無理やりOKしたことなどが生々しく綴られている。
 こうしたストレスや、夫婦ジョイントコンサートを通してお互いの考え方の違いに気づいたことなどが、昨年3月に進一と離婚する原因となったようで、昌子は同書で「パパ(=進一)は私の気持ちを十分の一も分かっていない」と断言している。
 ほかに、離婚成立後、進一と親権、養育費などについて話し合う姿や、離婚当時は照明のない部屋でろうそくで生活していたことなども赤裸々に打ち明けている。
 昌子は16日午後3時半から、東京・銀座の福家書店で出版記念サイン会を行う。
(04/15 00:29)


森昌子さんもパニック障害なのですか。過換気症候群とパニック障害は確かに重なることもありますが、本当は「一種のパニック障害」というのはちょっと間違いかな。
 ストレスや不安からという心因が大きいようですから、パニック障害というよりは「過換気症候群」なのでしょうね。まあ、どうでも良いけど。
 森進一さんの弟は確か医者ですから、病気のことも少し分かってもよさそうなもんですが、夫婦には夫婦の秘密がありますから、本当のことは分かりませんね。夫婦関係のもつれから、過換気症候群やヒステリー発作を生じる場合もありますが・・・。
 しかし芸能人は、自分の病気をネタに稼いで這い上がりますから、なかなかたくましいもんだ。
 私のパニック障害の患者さんにも、芸能人の逞しさを伝えたい。

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必要はパニック治癒の母

panic1

 パニック障害の患者さんは、一般にもともと危険感知能力が優れていて、扁桃核や青斑核が過活動している方が多い。
 この大脳コンピュータのパーツは、実際に危険な状況に陥ったときに全力で戦うか逃げるかの反応である「パニック反応」を起こすためにも存在している。火事場の馬鹿力も、ここが活動してくれるからこそ生じる。
 しかし、睡眠不足、過労、ストレスなどが続いたり、空腹時、人ごみ、カフェインの過剰摂取などの状況で、突然にこのパニックシステムが発動してしまうことがある。
 こうした客観的にみれば、それ程の危険が無い状況で「パニック反応」が起きると、大脳は驚愕する。その体験は、なった人で無ければ分からないくらいに恐ろしい。
 何が恐ろしいといって、何も恐ろしいことは無いと考えられるのに、胸から突き上げてくる訳の分からない恐怖ほど恐ろしいものは無い。
 この訳が分からない反応を一度体験すると、大抵の人は記憶システムにその状況や身体感覚が強く焼き付けられる。そして大脳で、繰り返し「あの恐ろしい体験を二度としたくない」とか、「また、ああなったらどうしよう」と考える。
 こうして「予期不安」や体験した状況を避ける「広場恐怖」が生じるのだ。
 身体疾患が無い場合や、パニック障害を起こす前の性格がごく普通の場合、パニック障害の治療はわりと簡単である。
 まずパニック障害という病気であることを自覚し、過敏に活動している危険感知システムを沈静化させるために、セロトニンの活動を調節するSSRIや、初期においては脳の興奮性を抑える心身安定剤を使用する。
 そしてもっとも大切な事は、新しい成功体験を重ね、焼きついた記憶を上塗りすることである。不安でも少しできた。少々不安でもけっこうできた。少し気になるが、かなり出来た、という経験を重ね、段々と慣れていくのだ。
 こうして悪い自己催眠から、よい自己催眠サイクルに入ればしめたものである。
 一歩踏み出すために必要なことは、やはり欲望だ。どうしてもやりたいことがある人や、どうしてもやらなければならないことがある人はやはり治りやすい。
 最近も、お子さんがどうしても大学に行きたいと言うので、已む無くパートを始めなくてはならないお母さんが、ワンアップされて一歩踏み出された。
 正に必要は、治癒の母である。

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電車に乗れた

 先日長い付き合いのパニック障害の患者さんがみえた。数ヵ月前に出産されてヤブーが髭すりすりしてあげたお子さんも一緒である。 赤ちゃん顔から幼子顔になり時の流れは早いものだ。私の頭も白く禿げてきても仕方ない。
患者さんもすっかり母親らしくなり、子供を抱っこしたまま階段から滑り落ち、自分の背中はかなり痛んだが、赤ちゃんは離さずに無事だったという武勇伝も聞かせてくれた。すかさずに、「赤子から肌を離すな」の話をして誉めてあげる。
 それからもう一つ、「電車に乗れたんです。」と嬉しそうに報告する。これには普段愛想の良くない私も思わず喜びの声を出してしまった。
 前回の診察の折り、どうしても電車に乗りたいからと、パキシルの継続服用を希望されていた。以前にも服用していたが、妊娠出産の時に心身安定剤のみにしていたのだ。妊娠中は結構発作があり大変な時もあった。
 育児にも少し慣れ、自分の夢を実現させたくなったのだろう。実は以前に催眠療法をしたことがあり、病気を乗り越えたら何が見える?と問うたところ、ご主人とお子さんと共に楽しく電車の旅をしている姿が見えたからだ。 聞いたところ、まだ三人で一駅を往復しただけだという。けれどもいいのである。いつも電車に乗っている人は笑うかもしれないが、乗り方を忘れた彼女にとっては大きな躍進だ。
 まさに希望は現実を動かす妙薬である。

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テーマ:パニック障害(PD) - ジャンル:心と身体

ヒゲすりすり

今日は古くからの付き合いのパニック障害の患者さんが現れた。
最初はパニック発作がひどくて外出もできなかったのだが、
「治したかったらどうしても来なさい」と事務の者が言って、
ベッドで過換気発作に耐えながら待っていた。
(うちの事務は怖いなあ。うん確かに)それからまもなく元気になり、仕事も始め、恋愛もされた。
症状は少量のSSRIでほぼ安定していたが、結婚し
妊娠してから急にまた不安が強くなり、発作が頻回に
なった。
そりゃ普通の女性も結婚妊娠子育ては不安になるよね。
それで妊娠中は安定剤を主体に増量して治療した。
数ヶ月前に無事健康なお子さんを出産され、今日は
一緒に来院したのだ。
お嬢さんはお腹の中にいる頃から私の声を聞いていたから、
不思議と私の顔を見ると人見知りせずによって来た。
女性に興味がない私であるが、余りにかわいいので
抱っこして、ひげすりすりをしてあげた。
今晩うなされて、パニック発作を起こしたらどうしよう。
まあお母さんがパニックの専門家だから大丈夫だろう。
たぶん・・・。


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